今日は真面目なお話。
たまにはニュース記事について、あれやこれや言ってみるのも悪くはないかなぁなんて思ったり思わなかったり。(あやふややめろ)
今回はこのニュースについての個人的な感想やらなにやらを。
自民の山東氏「4人以上産んだ女性、厚労省で表彰を」:朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/articles/ASKCP5RL8KCPUTFK017.html
言いたいことが言えずに回りくどい表現になったり、言葉が悪くなることもあるとは思いますが。
よろしければ最後までお付き合いくださいませ。
さて、今日のニュースは上で示したモノ。
なーんかまた物議を醸すような発言をしたみたいですね。
一
この記事に関してまず思うのは、”女性の出産は表彰をされるような事なのか”ということ。
勘違いしないでほしいのは、私は別に「出産なんて死にゃしないし大したことないだろ。」というスタンスではないこと。
出産というのは人生の一大イベントでもあり、またそれと同時に女性の心身に大きな負担をかけるものだということは重々承知しているつもり。*2
「よく子供を産んでくれました!ありがとう!おめでとう!」となるのはまだいいとして。
では、「産まなかった*3」人はどうなるのか。
私がこの発言に関して心配している点の一つはそこ。
産んで表彰されるならば、産まない人に対する圧が大きくなるんじゃないか?*4「子供を産んでこそ一人前。」だとか、「あそこのご夫婦、子供がいないんですって。」なんてことをいう輩もいるわけで。
二
そして二つ目はこれ。
出産って、表彰されるとかされないとかの世界のお話ではないよね。ということ。
産んでくれてありがとう、おめでとう。はあるだろう。本人たちやその家族、親戚一同や友達なんかはそういった感想を持つかもしれない。*5
でも、出産したから表彰される、されないっていうのはなんか違う。
出産って、本人たちの中でいろいろと頑張った結果だったり、不幸な間違いの末の出来事だったり。
いろんなストーリーの結末*6だと思うんですよ。
そもそもとして、誰かと誰かのの想いの結果が形として現れたモノであって。
これに賞をあげようだの何だのってのはありえない。
賞をもらえるために生まれてきたのではない、産むんじゃないんだと思うんでけどどうですかね?
三
話は変わって。
ちょっと前に若者の”外出離れ”の話が出てましたね。
調査曰く、「スマホやテレビ、ゲームをしているから。」とか言われてたみたいだけど、蓋を開けるとそこにあるのはやっぱり”貧困”とかそういう問題。
もしこの発言通りそうした政策が施行された場合、年上世代*7から若者がまたバッシングを受けてしまうのではないか。という心配が一つ。
もしかしたら。こういった政策を行うことで多少はモチベーションが上がるかもしれない。
けれど、無い袖は振れないし、同情するなら金をくれと若者は思うわけで。
〆
今回も、なんかまた年代が上の方々が時代とズレた。
というか実態にそぐわない発言をした感があるなぁと。
正直、それよりもっと大事なところが欠けてる気もするんだけど、死ぬまで気が付かないんだろうなぁと。
子供を育てる人や、産みたい人たち。産めない人や産まないという選択をした人たち。
そういった人たちに優しい世界になるといいなぁ、なんて。
※追伸
これ、産んだら表彰じゃなくて、産んだらその分補助をしていくっていう方法のほうがいいんじゃないかなぁ。
なんか日本ってこう、”片方上げて片方下げる、もしくは両方下げる。”みたいな考え方多い気がするなぁ。
持つことを選んだ人に厚くサポートをして、そうじゃない人にはマイナスにはならないような方法は出てこないんだろうか。
文中で話題に挙げたマンガ。産婦人科が舞台の医療漫画。
当事者になり得る女性だけじゃなく、それをサポートする立場になるかもしれない男性にも是非一読して欲しいマンガだったりする。
ドラマもやってるんでそっちもぜひ。