兼業Pのカタコト語録

デレマスの、エンタメのことや想いやもやもやを文字にする場所。

『スターウォーズ 最後のジェダイ』を観てきたよ、のお話。

 どうもこんにちは。今回は12月15日に晴れて公開となった『スターウォーズ 最後のジェダイ』(以下EP8)を観てきましたよってお話。

 

 いろんな人に見に行ってもらいのでネタバレは避けたいのだけれど。

残念ながらなにを喋ってもネタバレになりそうなので、それでも大丈夫って方だけでも読んでもらえれば幸いです。

 

もう一度いいます。ネタバレ注意です。

それでは。

 

 

 

全体的な感想

 さて、おおよそ2年ぶりのシークエルの新作でございます。

ルークがたくさん活躍するとか、

「誰も観たことのないスターウォーズになる*1とか、

「シリーズ最高傑作」とかいろいろと謳われていた今作。 

実際どうだったのか。

 

 まず、前作である『フォースの覚醒』(以下EP7)よりは遥かに面白いなぁと。

EP7はEP4のオマージュというか焼き直しみたいな側面があったのか、個人的にはちょっと評価が低めだったんだよね。良くも悪くもスターウォーズ

 

新たなる敵であるカイロ・レンがやけに弱い*2とか、そういうマイナス点があったせいかもしれない。

 

 

 まず今作は、今までのスターウォーズとくらべて定石の外し方がうまい。

というか、本当の意味で「誰も観たことのないスターウォーズ」であった気がする。

 

あっと驚く展開というか、物語が二転三転する様はハラハラドキドキの連続。*3

「マジでこれ、続編*4どうなるんだろ。」

と思ってしまったレベル。

 

 EP5と比べられることも多いだろうが、演じている本人たちもアレとは違うと名言しているし、私個人も全く違うものだと思っている。

もっとも、レジスタンスが大負けしまくって敗走していくという大筋は変わらないのだけれど。

 

 なら、今回のEP8は手放しで評価出来るの?星5つなの?

否、私はそうは思わない。

 

フォースについて

 EP8の劇中、ルークがレイに対してフォースとは何かと問う場面がある。

物を動かしたり、未来予知したり。そういう典型的なマジックパワーライクなものがフォースではないと彼は諭す。

 

けれど、どうも映画全体の流れとしては「それ、本当に理解してる?」と思う場面がちらほらと見受けられた。

かいつまんで言えば、

「フォースはそんな便利な魔法みたいなものじゃないって、お前が言ったよね?ね?」的な。

 

 劇中、フォース関連で大きな見せ場のようなシーンが何度かあるのだけれど。

その幾つかで、「そんなのありかよwwww」と思うようなシーンがあった。

もちろん、設定に照らし合わせて無理矢理にでも解釈をすれば不可能ではないのだけれど、やっぱりどこかしこりが残る。

 

ストパン世界ならまだしも、ここはスターウォーズだよ。

 

 

ディズニーらしさが見えることへの是非

 スターウォーズのシークエル・トリロジーは、ディズニーがルーカスフィルムを買収してから製作された映画であることはすでに衆知だろう。

EP7の公開時に、女性や黒人が主人公となった際にやんややんやと言われていたのを今でも覚えている。*5

 

 今作は、2つの視点で物語が進んでいく部分がある。そのうちの一つが、どーもディズニー臭いというかなんというか。

それ、スターウォーズにいる?と思ってしまったのだ。テンポが悪くなるというか、どこかほんわかしているというか。方やスターウォーズのシリアスな物語が展開しているのに、もう片方ではどこか気の抜けた話が進行している。

 

そういうシーンを追加しろとお達しがあったのか定かではないが、でもなんか、忖度した気がしないでもないなぁと。そんなことを思った。

 

 もう一つは、新キャラ『ポーグ』に関すること。

クリクリとした目とフクロウのような見た目で。ぶっちゃけかわいい。

かわいいのだけれど。

商品展開する気満々なのが目に見えるんだよねぇこれ。

 

スターウォーズ関連のグッズは、どうも

「私映画見たことないけど、このR2とかBB-8かわいいー!」

みたいな人たちにも多く売れているイメージがある。

 

このキャラもそれを狙ったんだろうなぁと。テレビなんかでも多くネタにされているし。なによりディズニーストアにはもうグッズが並んでいる始末。

 

 商売するのに良いも悪いもないが。なんかこう、直球過ぎませんかね?

 

よかったところ

 よかったところ。ありますあります。

まず一つは、ルークが本筋に絡んできたこと。前回はレイを見つめて終わりだけれど、今回はちゃんとライトセーバーでの立ち回りもある。

そして、前作で語られていた彼関連の謎の一部が説明されたこと。*6

 

また、彼自身もこの段階で新たに成長すること。これはEP4からEP6で彼の成長を見届けたファンには嬉しい展開だろう。

 

 そしてファンサービスとして、まさかのヨーダ登場である

それも、恐らくパペットで。

 

どう登場するかはなんとなく察してほしいのだけれど、動きを見るにどうも人形っぽい。そして声はもちろんフランク・オズ氏。完全にわかった上での演出である。うーん、たまらん。

 

 そして、前作の活躍を散々いじられていたカイロ・レン。

彼は正直なところそこまでスタンスが変わっていないのだけれど、ここまで来るともうそれも彼の信条というか個性なんだなと思えてくる。

ブレッブレなんだけれど、それが逆によく見えてくる、的な。

 

 あとは、大迫力のドッグファイトシーンなんかもあるんだけれど、これは本編の悲壮感とも相まって実はそれほど爽快感はない。

 

そのかわり、人と人。つまり、ライトセーバーバトルの方はある程度の見応えがある。

レンもレイも前作から比べればある程度は強くなっているので、動きがかなり洗練されてきたように思える。*7

 

 

 前作、EP7はEP4を意識した作りで、安定ではあったが面白みに欠ける部分があった。

今作は、そういった”スターウォーズらしさ”をところどころで上手く外し、その上で旧来の人物達を上手く絡ませているんじゃないかなぁと思う。

 

 もちろん、上で書いたようにちょっっと気になる部分もあるにはある。

しかし、それも*8気にならないくらいの作品であることには間違いないだろう。

 

 さて、映画も見たし。ディズニーランドでEP8のシーンが追加されたスターツアーズに乗ってきますかね。

 

 

  今からでも遅くない、是非。

 

 

*1:そりゃ公開してないんだから当たり前だろうに

*2:上に八つ当たりするし厨二病臭いし

*3:ぶっちゃけ、ローグワンみたいな緊迫したシーンが多いから、どちらかというと胃が痛いって言ったほうがいいかもしれないが。

*4:もといシークエルトリロジーの完結編は

*5:そして、その流れはローグワンやEP8にもキチンと受け継がれたわけだけど。

*6:でも、レン騎士団って未だに何かわからないんだよね。出てきてないし。

*7:それでも、ジェダイ全盛期のプリークエルのアクションシーンに比べたらまだまだだけれど。

*8:ある程度は