兼業Pのカタコト語録

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『ジュラシックワールド:炎の王国』の感想・レビュー!、のお話

 どうもお久しぶりです、青葉飛鳥です。

 

 マジでお久しぶりです・・・仕事だったりバイク納車したりでいろいろと忙しく、こういった生産活動がおろそかになってまして。

 

 今回は、7月13日に公開された

ジュラシックワールド:炎の王国』についての感想やらなんやら。

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ネタバレはありの方向です。

 

 よろしければ、最後までお付き合いくださいませ。

 

 

 

 

 

どのような方向性か

 今回、『ジュラシックワールド:炎の王国』*1は、

前作から続くジュラシックワールドシリーズの2作目として公開されました。

 

 すでに全三部作であるという情報が公開されているのもあり、

それゆえに、今作がどういった方向性になるのかが個人的に気になっていました。

 

 スターウォーズシリーズのように、明確に1と3のつなぎとしての物語。

起承転結の承と転の部分を担うのか。

はたまた、ロストワールドのように1つの独立した作品となるのか。

 

 結果的に言えば、今作は前者寄り。2021年公開予定の『ジュラシックワールド3(仮題)』への大きな流れを作った作品になりました。

 

 

ロストワールドの二番煎じやろ?そう思っていた時期がありました。

 今作のストーリーは、前作で島に残された恐竜を保護ないし救出するというもの。

ここまで言うと、ジュラシックパークシリーズの2作目、

『ロストワールド』を思い浮かべる人も多いんじゃないだろうか。

 

 というか、

あらすじとか予告映像とかを見る限りだと完全に『ロストワールド』なんですよ。

 

恐竜保護→本土へ連れていく→逃走して暴れる

 

ね?

一応これ、ジュラシックワールド2のあらすじですからね?

そんなこんなで、見る前は一抹の不安があったわけで。

 

結局、その不安は完全にかき消された。

 

 

見どころの多さ

 今作、前半と後半で大きく分かれているんだけど。

火山が噴火する島からの脱出シーケンスの出来がまずいい。とてもいい!

 

 クリス・プラットの演技も含め、コミカルなシーンもありつつ。

そのもう一方では恐怖演出があったりと。

 

緩急付けつつ、子供にも楽しめるような派手なシーンが多いのも好ポイント。

 

 そしてなにより、

この絵面の派手なシーンで”泣ける演出”を挟んでくるのも最高にずるい。

 

ついでに言えば、1作目からごたごたのあった島に決着がついたっていう時点で、

旧作ファンからも大分感慨深いシーンなんじゃないかなと。

(ところで、ごたごたした島といえばもう一つあったと思うんですがそっちはどうなるんですかね?)

 

 

1作目へのリスペクト

 今作は、いろいろな点で一作目へのリスペクトが感じられる作りみたいで。

 

 たとえば、物語のキーパーソンの一人の『ジョン・ハモンド』。

彼は、作中死んでるやらの理由で名前だけの登場にはなりますが。

 

一応ジュラシックワールドでも言及されていたんですが、覚えていますかね?

 

 このハモンド氏、1作目の登場人物でもあり、

あの『ジュラシックパーク』の創始者でもあります。

そして、今作に登場するある人物の杖には、彼と同じようにあの琥珀がついています。

これだけでもうニヤニヤが止まらないんだけど。たまらん。

 

 そしてもう一つ。 

今作、ある恐竜とのチェイスシーンがあるんですが、

それがジュラシックパークシリーズでも2番目くらいの出来になっています。

なら1番目は?それは、リスペクト元です。

 

 件のチェイスシーン、

1作目の厨房でのラプトルからの逃走のシーンに割と似てるんですね。

見た感じというか、体の感覚というか。

あのじわじわと追いつめられる感覚は、初代以降のシリーズ作品にはなかった感覚です。

 

その感覚が戻ってきた、もう涙出るかと。

 

初めて恐竜を見たときのこと、覚えてる?

 初めて恐竜を見たときのこと、覚えてる?

 この映画の最重要ワード。なんて個人的には思っているんだけど。

 

 劇中では、クレアからオーウェンに対して投げかけられる言葉です。

ここから、オーウェンがラプトルを育てていたシーンの回想に入るんだけど、

 

しんどい 尊い かわいい やばい

 

と、語彙力が一気に崩壊します。

やっぱり、この映画のヒロインはブルーなんだって、はっきりわかんだね。

 

 

 そしてこのセリフは、監督から私たちに投げかけられたセリフでもあります。

「初めて恐竜(ジュラシックパーク)を見たときのこと、覚えてる?」

 

 今から見れば、若干粗いCGに。

突っ込みどころ満載のティラノ登場シーンなんかが目につきますけど。

あの時、恐竜を見たときの感動。ラプトルに追われるシーンの恐怖。

 

それは、ほかに代えがたい記憶でもあります。

 

今回の監督は、一作目のリスペクト要素とともに。

セリフという形で我々に問いかけてきました。

 

 私たちは昔の記憶を引っ張り出し。

そして映画内にあふれる監督の愛によって、

はじめて恐竜を見たあの時へと思いをはせるのです。

 

 

ただ一つの心配は、続編

 はっきり言うと、「風呂敷広げすぎじゃありません?」。

いや、ジュラワ2は高得点な映画なんだけど、

あの終わりでどう3作目を作るの?と思わずにはいられないわけです。

 

 3作目では監督がジュラシックワールド1の監督に戻るということもあり、

良いからこその不安 という贅沢なものが生まれてしましました。

 

夏休み特有のアドベンチャー映画としても、旧作ファンが昔を懐かしむ映画としても胸を張ってお勧めできる今作。

 

 恐竜こえー、やべー、にとどまらない。

命の重みにも言及する今作は、見た人の中に十人十色の思いを残すことでしょう。

 

 

 

 

 

ここから先蛇足

 

 今作の予告編が公開されたとき、めちゃくちゃテンションあがったのよ。

というのも、予告編でティラノに殺されてるアレ!

カルノタウルスじゃね?

 

もしかしなくても、

映画版ロストワールドでは出番をまるまるカットされたくせに、

アーケード版ロストワールドでは自慢の擬態能力でもって数々のプレーヤーを苦しめたあのカルノタウルスじゃない?

 

そうです。まさにカルノタウルスなんですよあれ。

ロストワールドの小説版から数えて、映像化まで何年かかったんだ・・・

 

ゲームで辛酸舐めさせられたとはいえ、登場するのは胸熱だなぁ。

 

 

そしてもう一つ。

今作では、ついにイスラ・ヌブラル島の火山が噴火するわけですが。

その昔、ゲームという媒体ではありますがあの島の火山を噴火させてる作品があったんですよ。

 

 昔のゲームセンターによくあった、座席が揺れるタイプのSEGAのシューティングゲーム。

あのシリーズの一つとして、ジュラシックパークが出ていまして。

 

 ニコ動などでは、「火山wwwお前www」「時代いつだよwww」なんて突っ込まれてたんだけど、ついに!ついに公式がやっちまったよ!

 

 正直、あの島の火山が活火山だという設定は1作目くらいからあったので、今更感はあるけど。

でも、その設定をよく持ってきたなぁと。

 

 あー、思い出したらやりたくなってきたなぁ。

ロストワールドのほうはまだ探せば動いてるところあるかな。

 

 

 

 

*1:以下ジュラワ2