兼業Pのカタコト語録

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ダークヒーローの傑作『ヴェノム』の感想・レビュー!、のお話

 どうも、青葉飛鳥です。

今回は、今日11月2日より公開になった、『ヴェノム』について。

レビューというか感想記事でございます。

ヴェノム:リーサル・プロテクター (ShoPro Books)

 

 さてこのヴェノム。

公開日が近づくにつれて番宣ポスターがダサくなっていくという、

なんとも憂き目にあっていた映画。

 

主演は『マッドマックス 怒りのデスロード』でも主演を務めたトムハーディときたものだから、ネットでも期待値は高めで。

 

はてさて、一体どんなものだったんでしょうかね。

あ、ネタバレを含みますのでご注意を。

 

 

 目を見張るアクションと”ヴェノム”を描くCG

 

 今作の目玉の一つとしてまずアクション。

予告編で親の顔より見たバイクへの着地など、見どころはものすごく多い。

とはいえ、ただ単にアクションやカーチェイスがすごいのではなく。

ヴェノムの持つ力を存分に活かしたシーン展開になっているわけだ。


VENOM Official Trailer #2 - Tom Hardy

 

 また、「「俺たちはヴェノムだ」」と二人で一つのような印象が強いエディとヴェノムだが、実は最初からそうだったわけではない。

そこらへんは後述するが、ドクターストレンジのマントのシーンを思い出してもらえればわかりやすいはずだ。最初の方の戦闘は振り回されっぱなしである。

 

 さて、話は変わって。

ヴェノム状態のときは体全体を、粘液だか液体だかよくわからない謎の物質*1でおおわれているわけだが。

この質感がまたすごい。気持ち悪い。ぬるっとしてる。

 

 このシンビオートを纏ったヴェノム状態のまま行う戦闘シーンは、

当然見どころの一つになるのだけれど。

一番の目玉といえるのが、終盤のとあるワンシーンである。

これがもう、時間的には長くないんだけど本当に美しい。というか息をのむ。

この映画に美しいという言葉はほとんど似合わないけれど、

そのシーンだけは何も考えずにただ茫然と見ていた記憶がある。

その実、心の中では「うぉ…すげぇ…」と変質者をみた子供のインタビューのようなリアクションをしていただけなのだけれど。

 

ヴェノムとエディの掛け合い

 さて、実はこの映画のもう一つの見どころと言っていいのが、

ヴェノムとその宿主となる主人公エディとの関係なのだ。

 

 ヴェノムはその性質上、宿主の臓器を食い。結果的には死に至らしめる。

だが彼はエディにはこういうのである。「俺に従え、そうすれば生かしてやる」と。

なぜか気に入られたエディ。しかしエディは当然ながら自分をコントロールしようとするヴェノムに抵抗することになる。

 

 そして、そういった二人のやり取りが実に面白い。

この映画の清涼剤とでもいえばいいのか、一種の癒しとまで言えるレベルである。

 

 そんなことを言っていたヴェノムだが、ついにはとある事情から

「俺と共生しろ。そして俺は人間側につく(意訳」という発言までもするようになる。

本人曰く「この星も悪くないなって、お前らを見ていて思った」とのこと。

 

 最終盤には、ペットとして飼われている犬を見て「アレウマソウ、タベテイイ?」と尋ねるまでになる。

ここまでくると完全に飼い主を振り回す大きな犬みたいなものだけど、

改めて本編のあらすじを見直してみると、最初から最後までそんな感じ(ry

 

 

一歩間違えれば癒し映画

 アクションはかっこいいし、ストーリーはシリアスでテンポも良くて起伏もある。

だが、ちょくちょく入るエディとヴェノムの会話や関係が、

物語が進むにつれてより砕けたものになっていくのが本作の魅力の一つなのだ。

ヴェノムとエディの絆もまた、見逃せない要素になっている。

 

 そして、成長するのも戦う理由があるのも、決してエディだけではない。

ヴェノムにも彼なりの、成長や戦う理由があるのである。

 

 そして、気が付いたころにはヴェノムかわいいとか言っている。

だいたい、試写会に行ったよって絵をツイートした某絵師が大体悪(ry

 

 

 マーベル映画としては珍しい、ダークヒーロー要素が強い今作。

悪の組織を壊滅させたりもするけど、鎮圧に駆け付けた警察官を”喰う”ヒーローはおおよそ彼くらいのものだろう。

 

これ何が面白いって。

同じマーベル映画でも正義のヒーローっぽいアントマンの方が泥棒で。

ダークヒーローたるヴェノムの方はジャーナリストなのである。

 

 とはいえ、ともに悪に立ち向かうということに違いはないし、

それぞれに守りたいもの、救いたいものの、プライドのためにという信念は変わることはない。

 

 スケールが壮大だったり重い話が多いマーベル作品ではあるが。

実はこのヴェノム、そこまで深く考えずに見れる作品なのかもしれない。

 

ぜひ、あの迫力を映画館で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※ネタバレ注意

 

 というわけで、ここからは特にネタバレ注意なのでご注意を。

 

 マーベル映画といえば、毎回恒例になっているエンドロール後の映像。

今回もきっちりありました。

 

 一つ目は、エディが取材で刑務所を訪れ、ある連続殺人鬼と面会する。

その殺人鬼というのが、のちに”カーネイジ”と呼ばれるヴェノムのライバルになる人間であった… 

というもの。

figure complex AMAZING YAMAGUCHI Carnage カーネイジ 約155mm ABS&PVC製 塗装済みアクションフィギュア リボルテック

 

 この映像を見て思ったことは二つ。

まずは、「とりあえず続編はやるんやな」っていうこと。

そしてもう一つは、「MCUとつながりがあるかどうかわからない」ということ。

 

 というのも、このヴェノムというキャラクターの初出はスパイダーマンなのである。

スパイダーマンといえば、今やMCUの仲間入りをし、

昨年には『スパイダーマン:ホームカミング』が公開されたばかりだ。

ただ、そのMCU版スパイダーマンの舞台はニューヨークなので、

西海岸が舞台になるヴェノムとは地理的に遠いという悲しい現実がある。

実はそのあたり、まったく関係のないアントマンの方が近かったりするという謎。

 

とはいえ、てっきりクロスオーバーを匂わせる何かを流してくるかと思ったのだが、

その映像だけではなんとも判別ができなかった。

 

 そしてもう一つスパイダーバースの本編映像らしきなにか。

これはヴェノムとは関係ないかもしれないが、重要な情報もあった。

 

それは、あの黒人の主人公のいる世界ではピーターパーカーはすでに故人だということ。そして、彼は二代目スパイダーマンだということ。

 

あと、ぺ二・パーカーちゃんだけ画風違うしクッソかわいいしなんだあのオタクホイホイ。かわいい。

 

 とりあえず、情報量が多すぎて整理しきれないのでレンタルが始まったら早めに二度目を見てみましょうかね。

吹き替え版はエディが諏訪部さんらしいですしおすし。

 

それでは

 

 

 

 

*1:シンビオート