どうも、青葉飛鳥です。
今回は、ふと思いついたこんなネタを。
IDOLM@STER CINDERELLA GIRLSの楽曲、『恋が咲く季節』
【楽曲試聴】「恋が咲く季節」(歌:高垣楓、本田未央、藤原肇、荒木比奈、喜多見柚、佐久間まゆ、村上巴、関裕美、緒方智絵里)
の季節って一体”いつ”なんだろうかと。
くだらないネタですが、最後までお付き合いいただければ幸いです。
なんでこのネタを書こうと思ったのか
さて、話は先日までさかのぼりまして。
11月の10~11日に埼玉はメットライフドームにて行われた、
『THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 6th LIVE MERRY-GO-ROUNDOME!!!』
についてお話する必要があります。
ライブについての詳しい話(というか私のうるさい感想)は別記事をご参照いただければと思うんですが。
このライブイベントのテーマは『遊園地』。
そして、合計4回ある公演をそれぞれ、
『春の遊園地』『夏の遊園地』『秋の遊園地』『冬の遊園地』
という設定でセトリを組んでいるみたいなんですね。*1
で、今回問題の『恋の咲く季節』。
これ、埼玉の2公演では歌われなかったんですよ。
メンバーや曲選の都合や大人の事情があったかもしれないけれど、
私はこんなことを思ったわけです。
「『恋が咲く”季節”』って、実は春でも夏でもない…?」と。
というわけで、今回は少し考えてみようと思ったわけです。
それにほら、デレマスネタの記事書いてるのに、
歌詞考察とか全然やったことないからたまにはいいかなって。
”咲く”という言葉
”咲く”という言葉を辞書で引いてみましょう。
手元にあった国語辞典によれば、
咲く:花のつぼみが開く *2
とのこと。
恋が物理的に咲く…?なんとなしに沙耶の唄を想像したんですが、
どうも違うみたいですね。
では今度は、咲くという言葉の持つイメージを見てみましょうか。
weblioの類語辞典を使ってみると、
「開花・花が開く・一花咲かせる」といったものが挙げられています。*3
さらに、【日本語シソーラス 連想類語辞典】で咲くを検索すると。*4
「目標を達成する・努力が実る・夢を実現する」などのほかに目立つのが、
「前線・五分咲き・春爛漫HARURUNRUN」などの春に、とりわけ桜に関係するもの。
咲くという言葉だけで見ると、この曲があらわす季節が春だという可能性が出てきました。
しかし、咲くものに注目してみるとまた違った結果になるようで。
咲くのは春だけではない
なにも、春に咲くのは象徴ともいえる桜だけではありません。
普通の花の場合も咲くという言葉を使用するうえ。
春夏秋冬、それぞれの季節に咲く花というのも当然存在しているわけです。
以下、書く季節ごとに見ごろになる花を抜粋してみましょう。*5
春→タンポポ・サクラ・ツツジ など
夏→スイレン・ハナショウブ・アジサイ など
秋→コスモス・バラ・ヒガンバナ など
冬→ウメ・スイセン・ツバキ など
こうしてみると、
咲くという言葉が似合いそうな花がどの時期でもあるのがわかりますね。
とはいえ、咲くの類語として現れた花開くやつぼみが開く。
満開などのワードを考えると、サクラが咲く春の可能性が高いんでしょうか。
次は歌詞を見てみましょう。
ジャケットから見る、季節
さて、大きなヒントが隠れていそうな歌詞の前に、まず見てほしいものがこちら。
この楽曲のジャケットです。
たとえば、なつっこ音頭
THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS LITTLE STARS! なつっこ音頭
- アーティスト: 歌:赤城みりあ、城ヶ崎莉嘉、橘ありす、結城晴、龍崎薫
- 出版社/メーカー: 日本コロムビア
- 発売日: 2018/09/12
- メディア: CD
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や、
M@STER SEASONSシリーズの場合。
THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS MASTER SEASONS WINTER
- アーティスト: THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS
- 出版社/メーカー: 日本コロムビア
- 発売日: 2017/12/13
- メディア: CD
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割とCDジャケットをぱっと見するだけでどの季節かわかるんですよ。
なのに今回はこれ、
楓さんは割と肌を出してる格好をしてるくせに、
肇ちゃんに至ってはニットですよニット。
もちろん、春モノのレディースニットもあるにはありますが。
今回はどうなんでしょうね。
オフショルっぽいタイプで、ボトムスのスカートも丈は短め・・・?
うーん、わからん。
ただ一つ言えることがあるのが、
(詳細のイマイチわからない楓さんと肇ちゃんを除いて、)
露骨に夏や冬っぽいコーデのアイドルがいないってことです。
これは段々と答えに近づいてきましたかね?
歌詞を見てみよう
大学入試の現代文では、問題文の中に答えがあるというのがセオリーでしたが。
今回はどうなんでしょう。
まず最初に、「花びらが咲く頃~(省略)~頬に染めた色を 君に隠して会えるの」
とあるので、この物語のスタートは春で間違いはないでしょう。
染まった頬と同じ色の花が多く咲く季節といえば、春ですからね。
しかしそのあと、「真夏の陽射しが降りる~」とあります。
おやおや、どうやら季節が夏へと進んでみたいです。
そして、「心地よい風が吹いてく 季節を掴みたい気持ち」
という表現が出てきました。
心地よい風から連想されるものといえば、秋ですかね。
”季節を掴みたい”は、「夏でも冬でもないこのもやもやした気持ちをどうにかしたい」
という感じで解釈すればいいんだろうか。
そうこうしているうちに2番目のサビ、
「つぼみを開いて 迎える恋は 気高く 枯れなく 咲き誇ってるの」
と、ここでついに咲き誇りました!咲き誇りましたよ!
そのあとに待っているのは、「暮れなずむ秋の空が~」 という歌詞。
さらにCメロでは、
「今から始まる 二人だけの未来へ」 とあるので。
結論、
恋が咲く季節は 秋。
実は
歌詞から、恋が咲く季節は秋だと書いたんですが。
実は、この曲の歌詞を最後までよーく見てみるとあることに気が付きます。
「伝えたい キスしたい 手を繋いで 歩きたい
めぐり逢う季節の果て 咲いた花のように
待ってる ずっと君だけを見て」
これ、恋(心)は咲き誇っているんだけど、
肝心の恋自体は実ってはないんっぽいですよね。
〆
とまぁ。
今回は乙女チックのかけらもなく、こうやって曲をバラバラにしていったんですが。
この曲、いろんな季節を好きな人と過ごした思い出とか、
情景とかがちりばめられてる。そんなロマンチックな片思いの曲なんですよ。
実はまた別の解釈として、上に書いた秋の時点で実はもう二人の恋は実っていて。
何らかの形で遠距離恋愛か何かになって、
それからの
「伝えたい キスしたい 手を繋いで 歩きたい
めぐり逢う季節の果て 咲いた花のように
待ってる ずっと君だけを見て」
っていう、再会を願った曲なのかな、なんていうことを考えてみたり。
どちらにせよ、ちょっと切ない感じですよね。
そうすると、秋とかそこらへんの季節を意識して作られた曲なのかなぁ、
とも改めて思ったり。
もともと好きだった曲だけど、こうしてしっかりと(自分なりに)歌詞を解釈してみるともっと好きになれますねぇ。
そんな新たな発見をしたところで、今日はお開きにしましょうか。
※追伸
歌詞は
www.uta-net.comさんより引用させていただきました。
ちなみに、この曲の季節を表す言葉、詩としては
春→花びらが咲く頃 など
夏→真夏の陽射しが降りる など
秋→心地よい風
冬→白く染まる頃
なんていうのが登場します。
「黄昏色に描いてた君と見た景色」というのも気になったんですが。
これが夕焼けを指すのか、秋の紅葉を指すのか。
はたまた夕焼けに照らされたススキの穂波なんかの景色を指すのかで迷ったので除外しました。
どれにしても、きれいな景色ではありますけどね。
*1:もっとも、埼玉の二日間が春夏と来たから、愛知の2公演が秋冬となる保証はどこにもないわけですが。
*2:【三省堂 新明解 国語辞典 第4版】による。
*5:季節の花を見に行こう!|公園へ行こう! を参考に一部抜粋