今回は本、主に小説とかノンフィクションとか。
2020年に読んだそういう本をまとめてみようと思う。
漫画は以前まとめたので、そちらを見ていただければ。
お題「#買って良かった2020 」
しかし漫画以外の本読んでたっけ私…
- 墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便
- 遺体 -震災、津波の果てに-
- 「エンタメ」の夜明け ディズニーランドが日本に来た日
- THE KINF OF FANTASY 八神庵の異世界無双 月を見るたび思い出せ!
- ラノベが多い
墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便
飯塚訓の『墜落遺体』。
今も欠番になっている日本航空123便。
一部界隈には『御巣鷹の尾根』といえば伝わるだろうか。
単独で1位、また航空機の歴史全体でも2位という記録を持つ大事故。
もちろんワーストである。
この本は事故後の遺体回収と、
身元確認を行った人々の体験談で構成されている。
興味本位で読むにはあまりに重く、生々しい。ぶっちゃけ人にも勧められない。
けれど、後に紹介するであろう”あの災害”と同じく、現場の人々の尽力を忘れてはならないという意味で読む価値は大いにある。
だからといって市井の人間に何が出来るというわけでもないが…。
遺体 -震災、津波の果てに-
石井光太の『遺体 -震災、津波の果てに-』。
上記の『墜落遺体』の読了2ヶ月後に買ったらしい記録がある。
お察しの通り、本著は2011年3月11日に起きた『東北地方太平洋沖地震』。
もとい、『東日本大震災』について書かれたノンフィクション。
あの場所にいた人々からの証言等もあるけど、
主には亡くなられた人々の遺体について。
詳しくは控えるけれど、飛行機事故とはまた違う凄惨さがそこにある。
たまたま街から離れていた人、救助に向かった人、残された遺族。
多くの人の無力感が文字から伝わってくる一冊だった。
「エンタメ」の夜明け ディズニーランドが日本に来た日
馬場康夫の『「エンタメ」の夜明け ディズニーランドが日本に来た日』。
コロナの影響でエンタメ業界は大きなダメージを受けた。
OLCが運営する東京ディズニーリゾート(TDR)もそこに含まれる。
年パスがただのプラ板になってしまったので、別の角度でディズニー欲を満たしたいと思って手にとったわけなんだけど。
この本はTDRを日本に呼び、そしてそれを成功させた立役者たちについて。
主にはテレビ業界や広告業界の人間に焦点を当てて書いてある。
「夢の国には夢がない」とよく言われるがそんなことはない。
熱い情熱のもと、あの革命的エンタメ施設が日本にやってきたのだと認識させられる一冊。
次いで紹介するのは知念実希人の『天久鷹央の推理カルテ』シリーズ。
既刊11冊。
童顔低身長で夜型で偏食なうえ発達障害の天才女医の天久鷹央、
そして助手の小鳥遊優を中心にして描かれる医療ミステリー。
「絵がいとうのいぢやんけ!」と釣られたんだけど、
これが案外面白い。
WIKIPEDIAにもある通り、権力争いや院内の人間関係がメインでなく。
医療系の知識で事件を解決していく類の作品。
・「銃声のような発砲音が聞こえたと同時に被害者が死亡する、
なのに傷跡や証拠が見つからない。」
・「火の気がないところでいきなり謎の焼死。」
・「酒が持ち込めない環境でアルコール中毒になる。」
等々。
医療系の知識がなくとも、どういう要因でそうなったのかはキチンと説明してくれるので問題なく読めるはず。多分。
次は紙城境介の『継母の連れ子が元カノだった 5 あなたはこの世にただ一人』。
同タイトルのシリーズ5作目で、
ヒロインの一人『東頭 いさな』にスポットが当てられる。(表紙の子)。
本来なら元カノとよりを戻すとか戻さないとか、
まぁ甘ったるいいちゃいちゃが続く作品なんだけど。
この巻は違った。
・あらすじ
オタクで人見知りな『東頭 いさな』。
人付き合い苦手な彼女には『変な子』と呼ばれた過去があり…。
兎にも角にも『東頭 いさな』の持つ生きづらさの描写がすばらしく、
作者をして「厄介女」と言わしめたほど。
想像の中でキャラクター本人に「それは解釈違いです。」、
と断罪されたシーンは見どころ。
THE KINF OF FANTASY 八神庵の異世界無双 月を見るたび思い出せ!
天河信彦の『THE KINF OF FANTASY 八神庵の異世界無双 月を見るたび思い出せ!』。
主人公は有名格闘ゲーム『KING OF FIGHTERS』に登場した八神庵その人である。
ただ単に八神庵を登場させたとか、別世界の八神がという話ではなく。
この作品、正真正銘とあるKOF作品から分岐した世界の物語らしい。
らしいというのは、私がKOFシリーズをほぼ未履修なため。
八神庵に関しても、
・炎を使うインファイター
・泣け、叫べ、そして死ね!って言う
・草薙京とライバル
くらいの知識しかなかった。
とはいえ、ストーリーは異世界系として十分に成り立っているし。
主人公が超強化されることもない。なんなら元から超強い。
精神的に成熟している八神は、言動にブレがないため安心して読み進めることができる。
イロモノと侮る前に、ぜひ一読してもらいたい。
ラノベが多い
文量の問題か、はたまた挿絵がないからか。
きちんとした文芸作品はあまり読み進められなかった1年。
ライトノベルみたいにキャラの外見が明示されれば、
頭の中でそれをアニメのように動かせるから楽なんだけども。
今年は頑張って面白そうな一般小説読んでみようかな。