兼業Pのカタコト語録

デレマスの、エンタメのことや想いやもやもやを文字にする場所。

しまなみ海道を踏(走)破しようとしたお話

 少し前に、好きな土地の話で尾道を紹介しました。その際に、『しまなみ海道』というスポットがあるよという話も少し書いた覚えがあります。

 

今回は、そのしまなみ海道でのお話。私の体験したお話です。

 

 

愚かな若い私が、しまなみ海道を踏破しようと決意するに至るまで

 時は201X年。私がまだピチピチの高校3年生か、ウェイウェイな大学1年生だった頃だったと記憶しています。

 

 その前から尾道が好きで何度か行ってはいたのですが、観光ガイドにもあるしまなみ海道には足を踏み入れたことがなかったな、と。そんなことを思ったわけです。

 

 調べてみたら、しまなみ街道は全長60キロほどのコース。

何を思ったのか、当時の私はこの距離を踏破、つまり歩ききってやろうと考えたわけです。

 

陰キャな上学校の体育でしか運動もせず、持久走は走りきれるか切れないかくらいのラインを低空飛行していた私がなぜこんなことを考えたのか。

恐らく、「歩きなら余裕やろwww」とか思っていたのかもしれません。

1日20キロ歩くとして。時速4キロで歩けば5時間ほどでつける計算です。

朝一で出て、夜までには着くだろ。そんな甘い考えだったのです。

 

初日

 というわけで、1日20キロ歩くことを目安に向島にあるB&B潮風からスタートしました。

ちなみに、この計画を決行に移したのは8月の中旬です。確か16日とか17日とかそこら辺りだったと思います。無茶苦茶暑い中でのスタートでした。

 

 B&Bのある向島は順調にクリアし、2つ目の島である因島へと上陸したのですが、ここである誤算が発覚します。

それは、これ以降の旅行で何度も私を苦しめることになる、傾斜の問題です。

 

 今回の約20キロという数字も、平坦な道でなら楽かもしれません。

ですが、実際のしまなみ海道は山あり谷ありの楽しいコースでした。

 

 二つ目の島である因島で大幅に体力を削られながらも、なんとか3つ目の島、生口島へと辿りつきました。

しかし、生口島へと上陸する前に、私の体力は限界へと近づいていました。

 

激しい頭痛と、吐き気、水を飲んでもかぶっても下がらない体温。

結果、生口島に上陸した時点でタクシーを呼びました。

7キロほどチート(タクシー)を使い、その日の宿へとたどり着きました。

 

 

 そして、しまなみ海道踏破” という目標は、初日で終わりました。

あ、別に救急車で運ばれたとか倒れたとかではなく。

次の日から、自転車を借りることにしたのです。

 

 

2日目

 歩きから自転車へと転身し、「これで楽勝だぜ!」。

というわけにはいきませんでした。

 

 上にも書いたとおり、しまなみ海道はアップダウンの連続で。

もともと運動量が少ない私にとっては、どちらにせよ簡単なものではありませんでした。

 

 とはいえ、それでも楽になったのには変わりなく、初日よりは遥かに楽しく、楽にしまなみ海道を堪能することが出来ました。

 

 

3日目

 最終日は、大島あたりの民宿旅館からスタート。

 もはや暑さにも自転車の辛さにも慣れ、半ばヤケクソのようなテンションだけで突き進んでいた記憶があります。

 

 そして、ラスボスである来島海峡大橋も渡り、無事に愛媛に上陸することが出来ました。

この橋がアホみたいに長かった記憶があるんですが、後日別の乗り物で渡ったときにはだいぶあっさりだったので驚いた記憶があります。

 

最後に

 そんな苦しい思いをして後悔してないか?とか言われそうですが、別にそんなことはありません。

当時は死ぬほど苦しかったですが、今思えば笑い話になりますしね。

 

 そんな思いをして走った中で見た景色や、偶然出会った人やお祭りは、今でも心に深く刻まれています。

 

 

 スクーターをレンタルして、すいすいとしまなみ海道を走破するのはまた別のお話。