兼業Pのカタコト語録

デレマスの、エンタメのことや想いやもやもやを文字にする場所。

2019年夏の北海道ツーリング旅行記 Pt.2 のお話

 どうも、青葉飛鳥です。

今回は、少し前に書いた記事。

www.hottoplatt.comのパート2になります。

 

ここから読んでも、一つの旅行記として楽しめるように書くつもりですが。

私がどれくらい北海道という地に試されたのかを知るために、

ぜひパート1から楽しんでいただくことをお勧めします。

 

 というわけで、よろしければ最後までお楽しみくださいませ。

 

 

 

 

上陸4日目~紋別から羅臼~

 女心と山の天気はなんとやら

 上陸4日目の朝、この時の私がなにより心配していたのは空模様

 

というのも、北海道についてからというもの天気に恵まれず。

寒さにやられ、雨に打たれ、風にあおられ、体は凍え、と。

まさに満身創痍といってもいいくらいにはおみまいされていた。

 

 ちなみに、この日の前日である上陸3日目。

この日が、今回の北海道の滞在期間中で一番辛い日だった。

だからこそ願った。すがるような思いで祈った。

「今日は晴れろ。いや、曇りでいい。

贅沢言わないから雨降らなければ何でもいい。」

 

その思いを天の神が汲んでくれたのか、幸いにも雨は降っていなかった。

 

 

 ちなみに。祈りを捧げてまで、雨に降られたくない理由があった。

一つは、前日にやられて心が折れそうになっていたため。

もう一つは、ある程度の距離を稼がなければいけなかったから。

そして最後に、

『普通に走っても多少危険なうえ、雨だとさらに安全に走れる保証がない』

場所を通過するためだった。

 

閑話休題。

 

あの人に会いたい

 今日の予定走行距離は220キロ弱。数字だけ見ると大したことはない。

いつもの北海道ツーリングである。

普通に走れば4時間はかからないので、何なら寄り道もできる。

 

 というわけで私は、以前から行きたかったとある場所に向かうことにした。

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(見ての通り、晴れだった。この時は。)

 

行きたかった場所というのは、この女満別空港。

というのも、どうもこの空港に”晴れの女神”がいるらしい。

そう、我らが『オホーツク観光大使』こと結月ゆかりである。

 

 以前からいろいろな車載動画でその存在が確認されていたゆかりさんに。

せっかくなら会いに行ってみようと思ったわけである。

 

 しかし私の探し方が悪いのか、

公式ではいることになっているのに見つからない。

 

とはいえ。どうやら他の場所にもゆかりさんはいる様子。

空港探索をあきらめ、私はもう一つの候補地へと足を運んだ。*1

 

そしてそこから走ること数十分。ついにご対面と相成った。

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かわいい…

 

我らが晴れの女神。結月ゆかりさんである。

 

レッツゴー知床チャレンジ

 ゆかりさんと感動の対面を果たした私は、

今日のハイライトとなる場所へと向かった。知床峠である。

 

ちなみに、知床峠がどんな場所かをWIKIPEDIAさんで調べると、

世界遺産*2を横切る、知床横断道路と呼ばれ、

気候変化が著しく、雪崩や崖崩れ等が度々起こり、

峠の周辺は世界有数のヒグマの生息地である

*3

 

というハードモードっぷり。

最初の方に天気を心配したのはここの事を考えていたからで。

ただでさえ霧がかかることが多い場所のため、

できるだけ安全に通過したかったのだ。

 

そして、その時の天気はというと。

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晴れ!てはいるが、画面左端に移る不気味な雲がご覧いただけるだろうか。

空港の場面でちらっと触れた、”ヤバい色の雲”というのがこれである。

 

こうして、

一抹どころではない不安を抱えながら知床峠を走り抜けることになった。

 

 知床峠を走るのはこれ2回目になるが、初めて来たときにと同じことを思った。

この半島、というか森。雰囲気がどこか異様なのである。

 

国道である知床横断道路が走っている以外は、恐らく手付かずの自然がそこにある。

民家は無いし、峠の頂上の休憩スペースにもトイレがあるのみ。

そんな大自然の中を走っていると、

単なる孤独や恐怖とはまた違った不思議な感覚に襲われる。

 

この森はどこまでも広がっているのではないか。

この世界には自分だけしかいないのではないか。

この大きな自然の前に人間はきっと無力なのではないか。

もしかして、未だに発見されてない動物や恐竜でもいたりしないだろうか。*4

 

そんな不思議な感覚を覚えながら走ること数十分。頂上に到達。

天気は、霧。一面の霧。

残念ながら、絶景は拝めなかった。そう、その時は。

 

なんで下るときになって霧が晴れるのぉぉぉぉぉ‼‼‼

 

百歩譲って絶景が見れなかったのはいい。

けれど。けれども!

峠を下っている途中に、

数百メートル以上はありそうな谷が下まできれいに見えたのはしんどかった。

 

基本的に高い場所はそこまで苦手ではないのだけれど、

さすがにこの時はめちゃくちゃ怖かった。

正直、腰が引けてそこから動けなくなる寸前にまでなった。

 

けれどそこはバイク乗り。

自分でスロットルを握らなければいつまでたってもゴールにはたどり着けない。

己の恐怖心に打ち勝ち、峠を降り。

そして無事、その日の宿に到着したのだった。

 

日本一周中のフリ素お兄さんとの出会い

 その日の宿泊は、羅臼にある民宿兼ライダーハウスの『お気軽屋』さん。

到着すると面倒見のよさそうなオーナーさんに案内され、今日のお部屋へ。

ちなみに、目立つ場所にあるライダールームは満員だったようで。

私はもう一つの部屋に案内された。

そこには先客が2名。

一人が、30代くらいの日本一周中のお兄さん。(以下フリ素の人)

もう一人が、5~60代のおじさん。どちらも優しそうな人で一安心。

 

 羅臼といえば、温泉『熊の湯』が有名なのだがご存知だろうか?

「地元の人がたくさん来る」「マナーにめちゃめちゃ厳しい」「無料」、

などがよく聞く情報であるが、実際その認識はあっているらしい。

 

どうやら、フリ素の人はそれを目的にここまで来たらしいのだが。

「いやー、閉鎖中ってなってましたわ。

機械が壊れたとかでしばらくは復旧しないって書いてありましたね。」

とのこと。

 

と、いうわけで。

フリ素の人と近くにある旅館の温泉に入りに行くことに。

 

~十数分後~

 

 温泉に向かう最中、雨に降られる。

件の雨雲に追いつかれてしまった。

 

濡れた私に、旅館のスタッフさんは

「雨が止むまでゆっくり温まっていってくださいね」

と言葉をかけてくれた。

こういう優しさが、北海道のいいところだなぁなんて思ったりした。

 

狭い世界

 温かいお湯につかりながら、フリ素の人といろいろなことを話した。

特に面白かったのは。前日の”漁師の店”にいたチャリダーのことを、

そのフリ素の人がなんとなく知っていたことである。

 

曰く、青森のねぶた祭りで彼を見かけたとか。

「その人、ねぶたのキャンプ場では〇〇って呼ばれてたみたいですよ。」

「〇〇…ああ!いたわそんなやつwww」

とまさかのつながりである。世間は狭い。

というか、日本一周勢のつながりが狭いだけなのかもしれない。

 

日本一周をしている人たちは、8月になると青森に引き寄せられるらしい。

 

 ねぶたの話や、参加する方法やシステム。

さらにはキャンプ場での面白い話なども聞けた。

 

 なにより助かったのは、北海道のいろいろなスポットの情報を知れたこと。

 

ちなみに、この時フリ素の人に聞いて知ったとある場所で、

人生初の経験をすることになるのだがそれはまた別のお話。

 

 

 パート2で3日分くらい進めようと思ったら1日分になってしまった…

 

 今回の北海道ツーリング、

天気が悪いせいもあって全体的に走ってばかりだったんですけど。

 

やっと天気がマシになった+見どころが多かった一日なので、

ものすごい記憶に残ってるんですよ。

 

特に書きはしなかったですけど。

知床峠に臨む前にすごいきれいな景色の海岸線走れたりとか。

道の駅で鯨の生殖器のはく製を見てひとりでテンションあがるとか。

連泊しようかどうか迷ってるおじさんを、

フリ素の人と一緒になって連泊コースに引きずり込むとか。

 

北海道に来てから4日目にして、

まともにイベントっぽいイベントが初めて連発した日だったんですよ。

 

 というわけで、今回は長くなりました。

この調子でいくと、パートは8くらいになるのかなぁ。

 

多少長くなるかもしれませんが、これからもお付き合いいただけますと幸いです。

 

 

*1:ちなみに、この時に足早に空港を去ったもう一つの理由が、「ヤバい色の雲が徐々にこちらに近づいてくるのが見えたから」という何ともホラーな理由である。

*2:の知床半島

*3:

ja.wikipedia.org

*4:初めて来たときも、今回来た時も。「長年放置されたジュラシックパークってこんな感じなんだろうなぁ。」という感想を抱いていた。それくらいに不思議な雰囲気の場所なのである。