兼業Pのカタコト語録

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シリーズ3作目!『アラジン完結編 盗賊王の伝説』の感想・レビュー!のお話

 どうも、青葉飛鳥です。

今回は、またまた映画のレビューということで、選択したのはこちら。

『アラジン完結編 盗賊王の伝説』

アラジン完結編/盗賊王の伝説(吹替版)

 

 ワンピースみたいなタイトルだけれど、きちんとしたディズニー映画。

あっちは海賊王だけど、ものを盗むって点じゃ大した違いは(ry

 

 今作はアラジンシリーズ2作目『ジャファーの逆襲』

 に次ぐアラジンの三作目にして完結編

 

ジャファーもいなくなり平和になったはずのアグラバー。

そしてアラジンとジャスミンに訪れる最後の試練とは。

 

 

 

 

あらすじ 

 ジャファーという悪者も消え、アラジンとジャスミンの結婚式に沸くアグラバー。

そんなアグラバーの街に40人の盗賊が現れ、結婚式を襲撃し中止させてしまう。

 

 彼らの目的は、望むものの在り処を教えてくれるという”神のお告げの杖”だった。

その先にあるのは、触れたものを何でも金に変えてしまうという”ミダスの手”

 

 そして衝撃の事実が判明する。なんと死んだはずの父親が生きていて、しかも盗賊になっているというのだ。

 

 果たして、ミダスの手の行方は。そして親子の関係は。

 

アラジンの中で一番見た作品

 私の話で恐縮だが。実はこの完結編。アラジン一作目よりも見た回数が多い。

というか、アラジンシリーズの中で一番見た回数が多い。

 

 というのも、幼少期にこの作品のビデオが家にあったのだ。

なので、両手で数えられる以上の回数はこの作品を見ていることになる。

挿入歌も歌えた。今見るとロクな歌詞ではないのだが。

 

 というわけで、それなりに内容を覚えてい たわけではなかった。

いくら子供のころに見たとはいえ、

10数年以上は見ていなかったことになるわけだから、当然といえば当然だが。

親子関係に焦点を当てた作品

 ディズニー作品にあるあるな、続編で親族関係に言及するパターンがこの作品にも当てはまる。

両親がいないことや片親な理由は語らず、”ただいないこと”が強調され。

続編でその詳細について詳しく語られる。

 

そういえば、この間見たシンデレラⅢもそんな感じのシーンがあった。

www.hottoplatt.com記事では深くは書けなかったが、こちらは王子様の母親。

お后様についてのものである。

 

 閑話休題。

 今作もまさにそのパターンで。

「これは父親の短剣だ。彼はずっと前に死んだ」というセリフに対して、

ジーニーの「そんなこと初めて聞いた!」というセリフは彼だけのものではないだろう。

 

 そしてアラジンは言う、「家族ってものがわからない。父親がいれば。」と。

アラジンが父親に対して思いを馳せる一方、

また父親であるカシームも家族に対する愛情を失うことはなかった。

そして、盗賊を長い間続けたことに対する後悔や自責の念も。

 

そのため、劇中で彼が「盗賊にとらわれている」と言われたのは、

囚われるの方を書くのだろう。

 

 ちなみにこの父親。子供のころから貧乏な暮らしをしていたり、自分がドブネズミと言われたり。 そして、肝心なところでドライになり切れなかったり根はやさしかったりと。どうもアラジンと似たところが多い模様。さすが親子といったところか。

 

 そして、そんなドブネズミであるような生活を妻やアラジンにはさせたくなかった。

だからこそ、彼は黄金を求めた。尽きることのない宝を求めたのだ。だがその結果は…

 

 

 家族のために黄金を求めた父親と、黄金より家族の愛情が欲しかった息子。

その二人の意見や思いは食い違いながらも、互いに思いを通じ合わせていく。

 

ミダスの手をめぐる一大アドベンチャー

 本作は、今までの二作品に比べてより冒険作品的な要素が色濃い。

物語の大半はアグラバーの外で進行していく上。

なにより、話の根幹にあるのは”家族愛”と”お宝”なのである。

 

 お宝を求めて危険を冒すというのは、実はアラジンの序盤以外見られない。

それ以外は、ジャスミンとの恋や自身との葛藤になるからだ。

 

 それが今回は、望むものを在り処を示す杖常に移動し続ける島

触れたものをすべて黄金に変えてしまう財宝などという、

トレジャーハント的というかシンドバッド的要素が強い。

 

 一作目に比べると随分と毛色が違い、とっつきづらくも見える。

事実、盗賊という連中が物語の中核にいるということもあって若干ではあるが刺激の強いシーンもある。

だが、もう一つのテーマの家族愛もあって、ほどよく見ごたえのあるバランスに中和されているわけだ。

 

 

 開始早々から序盤にかけての盛り上がりはシリーズで一番だし、

しばしばある挿入歌もどこか癖があってたまらない。

特に、劇中に何度かある盗賊たちによる歌は必聴である。

 

 そして、すれ違い続けた親子の絆を描く作品として、ファン以外にもぜひご覧になっていただきたい作品である。

 

 あとアレ、輪をかけてジーニーのメタというかモノマネが多いのも本作の特徴なので、それを楽しみに見るのもいいかもしれない。

 

 本編も82分とアニメ2~3本分なので、気軽な気持ちで見ることができるのもおすすめポイントだ。

 

 

 

 

アラジン (吹替版)

アラジン (吹替版)