今回、シンデレラガールズの5thLIVEでは、計7会場14公演が行われたわけであるが。
そのうち6会場12公演は、2日間ともにメンバーも楽曲もほぼ変化なしだった。
ここで、地方公演ではなぜ2日間ともメンバーも曲も固定なのだろうか、と少し考えてみる。
まず思い浮かぶものと言えば、ギャラや練習量、スケジュール等の大人の問題。
ソロ曲がないにしても、全体曲やメンバーが変わる曲など多くを担当すれば、その練習量はとんでもないことになる。
初参加のアイドルであれば、過去にやったからということもなく、新しいことを一から覚えることになる。
セトリを確認してみた所、全員が歌う曲だけでも平均して5曲ほどある。
これに、特殊なメンバーが歌う曲などを加えたら10曲は行かないにしてもそれなりの量になるだろう。
仮に8曲程度だとしても、全24曲ほどの地方公演で考えても3分の1の楽曲数になる。
しかしここで、私は別の理由を考えてみた。
今回のライブツアーは、地方にいるプロデューサーの皆に会いに行くというコンセプトがあると何処かで聞いた覚えがある。
とすれば、現地にしろLVにしろ”より多くの人に見てもらったり触れてもらう”という狙いがあるのかもしれない。
映画館の総入れ替えのような、多くの人に見てもらうためにこういうシステムを取ったのではないだろうか。
もちろん、曲もメンバーも同じでも2日間まったく同じことが起こるというわけではない。
ステージに立つのはアイドルであり声優でありそもそも人間なのだ。まして、MCなどもある。
こうしたものを目当てに2日間通しで参加するプロデューサーは多いはずだ。
だが一方で、「どうせ同じ曲やるなら行かなくていいや」と1日だけ参加をしたプロデューサーも案外いたんじゃなかろうか。その人たちが行かなかった分、また新たな新人プロデューサーがライブを鑑賞出来るかもしれない。そうなれば、上であげたような狙いは可能になる。
奇跡の大行進は、新しい多くの出会いを産んだはずだ。