堕ちる星の調は
鳴り止まない孤独の救憐歌
どうも、青葉飛鳥です。
今回は、
『THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER 26
美に入り彩を穿つ』
に収録されている楽曲についての記事。
そしてその楽曲名が、こちら!
『夢幻ノ救憐唱 ~堕チル星ノ調ベ~』
読めるかぁっ!
というわけで、このタイトルの読み方も含め。
個人的に気に入った点なんかもいろいろと書いていけたらなと思いますので。
よろしければ、最後までお付き合いくださいませ。
神崎蘭子の”3曲目”のソロ曲
さて、この「夢幻ノ救憐唱 ~堕チル星ノ調べ~」(以下:本楽曲)は、
第2回総選挙でシンデレラガールの地位を獲得した神崎蘭子によるもの。
そんな彼女のソロとしては、実は本楽曲は3曲目となる。
通常、もとい他の多くのアイドルの場合。
CINDERELLA MASTER→STARLIGHT MASTERと、ソロの順番が回ってくる。
私が過去にこのブログで紹介した、
『ヒトトキトキメキ』や
『みなぎれ!ボボボンバー!』
もその系統にあたる。
が、蘭子はこのパターンに入らないのである。*1
というのも、
CINDERELLA MASTERと今回のSTARLIGHT MASTERとの間に、
ANIMATION PROJECTと呼ばれるシリーズの楽曲があるからである。
このANIMATION PROJECT。
何かと言えば、アニメ『アイドルマスター シンデレラガールズ』で歌われた新規楽曲が収録されたシリーズなのである。
その中で、『new generations』や『CANDY ISLAND』などは、
島村卯月、本田未央、渋谷凛。双葉杏、三村かな子、緒方智絵里のユニットであり、
14人いるCP*2のメンバーは基本的にユニットで新曲が与えられていた。
そう、ただ一人。神崎蘭子擁する『Rosenburg Engel』という個人ユニットを除いて。
その時に出た楽曲がソロ2曲目である、『-LENGE- 仇なす剣 光の旋律』なのだ。
というわけで神崎蘭子は、
STARLIGHT MASTERが3曲目のソロ曲になったのである。
楽曲について
タイトルの読み方
もはや神崎蘭子楽曲の十八番となりつつある初見殺し。
1曲目が『華蕾夢ミル狂詩曲 ~魂ノ導~』。
2曲目が『-LENGE- 仇なす剣 光の旋律』。
そして本楽曲が、『夢幻ノ救憐唱 ~堕チル星の調ベ~』。
デレマスP以外の方は、読み方が理解っただろうか?
それでは、答え合わせといってみよう。
1曲目→”つぼみ”ゆめみるらぷそでぃー ”あるま”のみちびき
2曲目→”エンゲル” あだなすつるぎ ひかりの”しらべ”
3曲目→”ゆめ”の”きりえ” おちるほしのしらべ
一般的に読めなそうな部分には””を振っておいたので、ぜひ見比べてほしい。
ちなみに、救憐唱のキリエという読みは造語ではなく、
実際にこの読みで検索がヒットする。*3
曲について
最初に聞いたときの印象は、
「あっ、これ好きぃぃぃぃぃぃ!」
と、どこぞの副会長もびっくりのIQの下がりようだった。
正直、曲名を見た時点でどんな曲が来るかは予想がついていたけれど、
「もしかしてバラードだったり…」なんてことも思っていた。
が、そんなことはなかったぜ!いつもの蘭子だよ!
1曲目や2曲目であったようなチェンバロやパイプオルガンの音や、
かっこいい(語彙力喪失)ギターのサウンド。
ストリングスやコーラスを踏襲しつつ、その上で。
それらが全部、1~2曲目より強い!(語彙力喪失2回目)
主張が強くなっているというんだろうか。
ギターもベースの音もガンガンに重くなってるし、
コーラスもなんか音動きまくってるし、
サビの終わりでアーメン終止っぽいハーモニーも聞こえるしもうこれ好きの塊。
細かいところいうと、Cメロ前の間奏でシンバルで4分刻みながらギターがバッキング*4かましてるところとか本当に好き。
あの縦ノリのリズムというか、ヘドバンしたくなるというか。
ライブの時に、裏拍で「オイ!オイ!」ってコール入れたくなる感じ。
もう本当に好き。
簡単にまとめると、
1~2曲目に比べて、更に”それっぽく”なったのが本楽曲の聴き所かな、と。
歌詞
蘭子関連楽曲の歌詞の内容は、大別すると2種類になる。
といっても4曲しかないけれども。
一つは、ありていに言えばビジュアル系のような、独特な世界観を表したもの。
しいて言えばダークファンタジーといったような内容で。
今楽曲と『LEGNE』、二宮飛鳥との『双翼の独奏歌』がそれにあたる。
もう一つは、彼女が見ている風景(ないしは一般的な出来事)を、
彼女が普段使う所謂”熊本弁”で表現したもの。
『華蕾夢ミル~』がそれにあたる。
というわけで、本楽曲の歌詞について書いていくのだけれど。
まずは序盤。
一番最初のAサビの終了後。ここにセリフが入るのである。
上記で紹介した本楽曲を除いた3曲にもセリフは入っているのだが、
そのどれもが間奏や曲の中盤辺りでのセリフなのだ。
なので、まるで中二病患者の決め台詞前口上のような。
大魔法を発動する前のやたらと長い呪文詠唱のような。
そんなカッコよさがこの曲のセリフにはあるように感じた。
曲を再生し、厳かに流れるサビに続いて。
お決まりの重いギターとドラムのサウンドが流れ出すまさにそのタイミング。
一番かっこいい、というか美味しいタイミングでのセリフなのである。
そしてもう一つ面白いと感じたポイントが、『双翼の独奏歌』との関連。
作詞者二人のうち一人が共通しているからかもしれないが、
曲の中に『片翼の堕天使』『人と悪魔の双剣の中』など気になるキーワードがある。
案外、この曲とあの曲は同一の世界観だったりするのかもしれない。
歌詞全体を通してみると、『双翼の独奏歌』と似たようなテイストではあるが。
よくよく注目してみると、『双翼』よりも暗いストーリーのような印象を受ける。
曲とも相まって、より鎮魂歌の一種である救憐唱であることが強調されているようだ。
〆
ここだけの話、個人的な意見であることを念頭に置いたうえで。
デレマス関連の曲は、初見で『ティン!』と来るものが少ないように思える。
何度も聞いていけば曲のいろいろなステキポイントが見えてきて、
それでまた聞いてどんどん好きになっていく。
俗にいう、”スルメ曲”が多い印象がある。
もちろん例外もある。
けれど、(比較して優劣をつける意思はないが)
ミリオンや最近の765ASの楽曲に比べるとどうしても、と思ってしまうときがある。
そんな中、この楽曲は現れた。しかも、カップリングとしてである。
表題曲の『美に入り彩を穿つ』も一発で『ティン!』と来た楽曲だったが、
一つのCDに2曲もそんな名曲が入っているのは久々な気がする。
イントロの厳かなサビから、セリフ。
そして大サビでの盛り上がりから最後に至るまで。
”蘭子らしさ”を損なうことなく、けれども飽きさせることもなく。
彼女の持つ可能性を、また一つ開いてくれた。
初見から、文字通り一発で心を持っていかれた。
そんな神崎蘭子の新たなる境地を。
ぜひ、同僚の皆さんにも。そうでない人々にもぜひ聞いてもらえたらと。
そう、願ってやまないわけでございまして~。
THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER 26 美に入り彩を穿つ
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※
今回の蘭子は完全に、
これとか
コレ
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のイメージ。
*1:ちなみに、後述するANIMATION PROJECTでの楽曲しかソロ曲が存在しないという別の方向で例外のアイドルもいる。
*2:シンデレラプロジェクト。アニメにおける主要メンバー
*3: レクイエム - Wikipedia キリエの項
*4:であってるのかな?